令和元年度 政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備・データ利用促進事業

Tellus利用促進実証事業

「令和元年度 政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備・データ利用促進事業(Tellus利用促進実証事業)」を実施する事業者を公募しました。

衛星データプラットフォーム「Tellus」

本事業の目的

現在、宇宙産業は転換期を迎えており、昨年より実運用を開始した準天頂衛星システムや小型衛星コンステレーション等により、宇宙由来の様々なデータの質・量が抜本的に向上しています。こうした中、これら宇宙由来のデータと他の様々な地上データが組み合わさることで、様々な産業分野における課題に対し、ソリューションを提供していくことが期待されています。こうした取り組みによる宇宙利用産業の拡大の重要性は「成長戦略(2019年)」や「宇宙産業ビジョン2030」でも謳われており、様々な課題にソリューションや産業競争力強化につながるアプリケーションビジネスの創出が非常に重要です。

経済産業省は、政府の保有する人工衛星のデータをクラウドベースのプラットフォーム「Tellus」上にてオープン&フリーで公開し、それらの人工衛星データとその他のデータをクラウドコンピューティングと共に提供し、アプリケーション事業者の創出を促す事業を実施中です。本事業ではTellusの特徴を生かし、宇宙由来のデータとその他の地上データを組み合わせたプラットフォーム活用型アプリケーションの創出を加速するため、(1)データホルダー連携型実証事業、(2)エンドユーザー連携型機能調査検討事業を行います。

採択案件

審査の結果、以下7件の事業を採択しました。

(1)データホルダー連携型実証事業

実証事業名 環境DNAを用いた海洋資源のデータマッピング分析サービス実証
代表企業名 国立大学法人九州大学
事業概要 「海洋生態系のビッグデータの時代」が到来し、スマート化が期待される水産業において、データに基づく海洋資源管理への転換が叫ばれているがなかなか進んでいない。
本実証では、準天頂衛星の高精度測位情報で特定した地点の環境DNAを測定し、衛星データ上にマッピングすることで、“魚類情報+海洋情報”を見える化することで、海洋資源管理や漁業の効率化、海洋レジャーへの貢献等に有用な次世代型漁海況情報提供モデルの可能性を実証する。
実証事業名 衛星による「ため池」把握・危険度判定・点検システムの実証
代表企業名 株式会社ニュージャパンナレッジ
事業概要 近年多発している集中豪雨等により、ため池の決壊被害が頻発している。被災ため池は更なる災害により二次被害を生み出すため、災害後の早急な把握と緊急対応が重要である。しかし、管理体制の脆弱化やため池数の多さによって、早急な点検が行えない場合も多い。
そこで、衛星データや地上データを用いた「ため池」把握、危険度判定及び現地点検ツールを組み合わせたシステムを実証する。これにより発災・減災に対応可能で、効率的なため池管理・点検が可能となる。

(2)エンドユーザー連携型機能調査検討事業

検討事業名 大阪GIS 官民連携情報共有PF との相互接続・利用可能性検討
代表企業名 株式会社価値総合研究所
事業概要 GIS 大縮尺空間データ官民共有推進協議会(以下、官民協という)では大阪府測量設計業協会と連携して、オープソースGIS をベースとしたシステムの開発、運用、保守を行っている(以下、官民連携情報共有PF という)。この官民連携情報共有PF は大阪府下自治体、インフラ企業、及びCIVIL3 で活用されている。
本事業では、官民連携情報共有PF のデータ(PF ユーザが保有するデータも含む)と衛星画像をTellus 上で解析し、その解析結果を官民連携情報共有PF に返す、API 機能の実装可能性について検討する。
検討事業名 衛星データの活用での風況調査の精度向上・効率化による洋上風力発電の利用拡大
代表企業名 株式会社グリーンパワーインベストメント
事業概要 再生可能エネルギーとして期待される洋上風力発電の普及には風況情報が必要となるが、我が国は複雑な海岸地形を有しており、風況把握が難しいとされている。本提案では、風況情報を必要とするエンドユーザと一体となり、レーダ衛星データを用いた風況情報サービスの実現可能性の調査検討を行う。データ解析結果のユーザ評価(長期にわたる風況変動リスクの定量的な評価への貢献等を期待)により、ニーズ調査を有効なものとする。
検討事業名 各農業地域でのIoT を活用したテルース利用促進に関する調査
代表企業名 SAgri株式会社
事業概要 本調査はTellus への参入障壁を下げ、その潜在的な農業ユーザをより多く獲得することを目的とした事業である。具体的には全国8箇所の水稲、穀類、果樹等の農地に設置した地上IoT から得られるデータをリファレンスし、衛星データの精度を高める補正ツールの要件定義をまとめる。これに併せ当該地の自治体ユーザとエンドユーザである農家へのヒアリングを行い、衛星データに関する要求事項、IoT への要求仕様を調査する。
検討事業名 広島県発の衛星データ利活用可能性検討事業
代表企業名 株式会社野村総合研究所
事業概要 ・広島県で実施中の AI/IoT 実証プラットフォーム事業「ひろしまサンドボックス」に参画する企業、大学、自治体等と連携をして事業を実施する。
・ひろしまサンドボックスで行われている実証事業の内、「レモン生産の ICT 化」、「牡蠣養殖業の IoT 化」、「瀬戸内の海洋交通データの基盤構築」の 3 つのテーマを中心に、衛星データの利活用ニーズの発掘・具体化および、衛星データの利用可能性調査を実施する。
検討事業名 自治体を対象とした衛星データの平常時と災害時のデュアルユース
代表企業名 株式会社パスコ
事業概要 自治体は少子高齢化等に伴う多様な地域課題を抱え、特に大規模災害は地域経済に深刻な影響を与える。「衛星データ解析」の効果は災害時利用において広く認知されつつあるものの限定的利用であり、本来平常時から利用されることこそが、災害時において Tellus が実利用される基盤となる。そこで本実証は自治体現業部門における衛星データ活用についてユーザ要求を調査し、災害時利用の基盤となる平常時利用を拡大するための検討を行う。

募集内容及び公募要件

本実証は2つの区分で行います。

(1)データホルダー連携型実証事業
事業内容 衛星データと親和性の高い地上データを保有・収集可能なデータホルダーと連携し、衛星データ及び準天頂衛星の高精度測位データを組み合わせた、地域の課題や産業競争力強化に資する新たなアプリケーションを実証していただきます。成果物及び実証過程で収集・生成したデータは基本的にTellus上に公開し、他のユーザーが利用可能な状態にしていただきます。
応募要件
  • 本実証事業に活用する地上データを生成・収集すること
  • Tellus及び準天頂衛星の高精度測位情報を使用すること
  • 中間生成物もしくは成果物(地上データ等)の一部又は全部をTellus上にて公開ができること
  • 別途指定する審査会・検討会等に出席可能であること
予算規模及び採択件数 税込1,500万円(上限)を3件程度

※採択件数及び1件あたりの委託金額はあくまで目安です。
(2)エンドユーザー連携型機能調査検討事業
事業内容 官庁・地方自治体等、衛星データの解析利用ニーズを有するエンドユーザーと連携し、Tellus上に必要なツールやTellusを用いたサービスの要件定義、実現可能性の調査検討を行っていただきます。なお、今年度の検討事業の結果、将来的にTellusの協調領域として整備・公開する必要性が高い機能については、次年度にTellusへの実装に向けた開発を行う可能性があります。
応募要件
  • 官庁・地方自治体等のTellusのユーザ候補へヒアリングを実施の上、Tellus上に実装するアプリケーション/サービスについて、ユーザー要求を取りまとめること
  • ユーザー要求に基づき、Tellus上に実装するアプリケーション/サービスの、技術的成立性の検討(技術課題含む)、スケジュール、コスト、体制等を示すこと
  • 別途指定する審査会・検討会等に出席可能であること
予算規模及び採択件数 税込1,000万円(上限)を2件程度

※採択件数及び1件あたりの委託金額はあくまで目安です。

※その他の情報は公募要領をご確認ください。

募集期間

令和元年7月31日(水)~ 8月30日(金)17時(日本時間)
※応募は締め切りました。

公募説明会

    開催日時:令和元年8月6日(火)16:00~17:30

    開催場所:日本宇宙フォーラム会議室 (東京都千代田区神田駿河台3-2-1)

    説明会への参加を希望する方は、お問い合わせ先へ、電子メールで8月5日(月)17時までにご連絡ください。
    連絡の際は、メールの件名(題名)を必ず「Tellus利用促進実証事業 説明会出席登録」とし、本文に「出席者の氏名(ふりがな)」「所属組織名」「部署・役職」「電話番号」「E-mailアドレス」を明記願います。
    なお、会場の都合により、説明会への出席につきましては、応募単位毎に2名まででお願いいたします。(複数組織での共同応募を予定されている場合は共同で応募される複数組織を一応募単位とし、その中から2名までの出席でお願いいたします。)説明会の詳細につきましてはご登録いただきました、「E-mailアドレス」までご連絡いたします。また、出席者多数の場合は説明会を複数回に分け、時間を調整させていただくことがありますので、予めご了承ください。

FAQ

Q. 委託事務処理マニュアルはありますか?
A. 経済産業省大臣官房会計課作成の「委託事業事務処理マニュアル」(平成31年4月版)をご覧ください。
http://www.meti.go.jp/information_2/publicoffer/jimusyori_manual.html
Q. プレゼンテーション審査はいつですか?
A. 9月19日(木)14:00~17:00を予定しています。詳細については、書面審査を通過された方にご連絡します。
8月6日開催説明会 質問回答表(PDF)

お問い合わせ

お問い合わせは、ご所属・お名前・問い合わせ事項を明記の上事務局までメールでのご連絡をお願いします。

一般財団法人日本宇宙フォーラム
「Tellus利用促進実証事業」事務局
担当:中浦、大西、榎
tellus-data(at)jsforum.or.jp(メールを送信する際に(at)を@に置き換えてください。)
Tel:03-6206-4902